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町衆に守護されてきたお堂とその周辺(その11)    2020年09月21日 up
 (注記は、村雀 渉さんです)

 龍谷大博物館の「西七条のえんま堂」展を見てきました。最近発見の鎌倉・室町時代の十王像が中心でしたが地蔵盆の展示もあり
「壬生寺の地蔵盆では町内会に石地蔵を貸し出し、化粧をして行事、盆明けには水洗して返納した」
とありました。これは、「壬生寺」が、地蔵堂のない町内会に地蔵盆の時だけ仏像を貸し出す、です。




堀川北大路付近で二件。

 

photo 086 堀川寺ノ内の東、妙覚寺前。


 

photo 087 北大路堀川バス停の横。



 

photo 088 もう一枚は千本今出川交差点の南西、南佐竹町の駐車場横の地蔵堂。




 少し涼しくなりましたので今出川智恵光院までバスで行き、東の智恵光院通から黒門通りまでを歩き、数カ所撮影してきました。町名表示がなく細かい地名は不明。

 

photo 089 智恵光院東:電柱横



    

photo 090 智恵光院東:白タイル前        photo 090-2 左のお堂の右側と裏側
 左右と背面にアクリル板が張られており、台座背面上部に穴があります。五輪塔などで背後に分骨を入れた小塔や写経を投入するための穴があるものは有りますがこの穴は目的不明です。またこの堂の内部には内扉があり仏像は不明です。
(ちょっと左の画像がおかしく見えますね。お堂の左の壁面のアクリル板に、背景のタイルが写り込んでいるものでしょう。 O.I )



 
photo 091 智恵光院東:下立売松屋町



 

photo 092 智恵光院東:料亭松久



 

photo 093 智恵光院東:黒門通
 ここは立派な屋根は柿葺(こけらぶ)き、鬼瓦は「獅子口(ししぐち)」という、京都御所紫宸殿や浄土宗大寺院に使われている型式で陶器製。卍は、獅子口では逆卍です。
(しかし……お堂前の石柱は普通の卍ですね。こちらの方を後から付け加えた感じです。O.I)


 

photo 094 智恵光院東:黒門通 上の093の画像の獅子口のクローズアップで撮影。

(お節介を少々。「獅子口型」は「経の巻型」の原形と思われる形状の棟装飾瓦のことをいう。昨今では「経の巻」と区別するために、獅子口型は「古代獅子口」と称している。時代考証に基づいて使用されることの多い瓦である。 獅子口は、京都御所紫宸殿に使われていることから、紫宸口という文字が使われていたといわれている。

  
http://www.kawaratora.co.jp から抄録。お節介は以上。 O.I )





 丸太町大宮通から黒門通周辺。京都市歴史資料館の地蔵堂分布地図の集中地域です。
ただし、歩いていて突然見つかり、近くに町名表示も消火器もない所ばかりでした

 

photo 095 黒門通付近:隣の空き店に「いえ屋管理」とあり、ロータリークラブの交通安全のノボリがあるだけ。台座に幾何模様。
(でも、しっかりと祀られているようで、何よりです。 O.A )



 

photo 096 黒門通付近 :日よけ
 正面に電柱があり、南向きなので直射日光よけも兼ねたスダレつき。銘板に昭和3□年とあり、寄付者名簿が付いていました。



 

photo 097 黒門通付近:橋西二丁目
 左の消火器に「橋西二丁目」とあります。後ろの家の門に西本願寺の行事予定表が貼られており、寺院かと思いましたが地図には寺の標示がありません。




 

photo 098 黒門通付近:猪熊通
 黒門通りの丸太町寄り。近くに瓦店があり、京都の珍しい古瓦を多数屋外展示しています。卍が赤なのは珍しい様です。




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